腎臓の機能が低下した人のために、新しい腎臓を手術で移植することによって腎臓の機能を回復させる治療法です。
下図のように提供された腎臓を左右どちらかの腸骨窩に腎臓を移植します。
皮膚は約20cm切ります。移植腎の動脈を内腸骨動脈に、静脈を外腸骨静脈につなぎ、尿管と膀胱とをつなぎます。自分の腎臓はとらない場合がほとんどです。
入 院:生体腎移植の場合は手術の1週間前に入院します。
献腎移植の場合は選ばれた時点でとりあえず入院となります。
検 査:血液検査、心電図、レントゲン、上部消化管内視鏡検査、腹部超音波検査、呼吸機能検査など
手 術:全身麻酔でします。時間は約3〜4時間、術後はICUで1泊します
手術後:生体腎移植の場合はすぐに尿が出ます。献腎移植の場合はすぐに尿は出ないため1〜3週間くらい透析をします。手術後3週間目に移植した腎臓の組織検査を行います。
退 院:術後約1ヶ月で退院となります。移植をして3ヶ月間は拒絶反応、感染症の多い時期ですから、人の多いところには行かないように注意しましょう。
通 院:退院直後は1週間に1回の通院
仕 事:3ヶ月後位には復帰可(骨の状態が良く、副作用、拒絶反応、感染症等での支障が無い場合)
定期検査:月1回の血液検査
がん検診:年1回の検査
●腎移植と透析の比較表